「1999年の夏休み」(岸田理生)

ずっと古本屋を探し続けて、ようやく Amazon で購入。

原案となった「トーマの心臓」とはまったく別の物語なのはもちろんだけど、映画とも微妙に構造がちがっている。

特に薫が直人に告白するっていうプロットは、映画になくてすごくおもしろかったので、もうちょっと大切に育ててほしかったところ。全体的にシーンが短くて寸足らずな感じなんだけど、この部分を育てれば後半の物語の柱になったんじゃないかしら。

あと、最後の方で薫の母親が出てきたのはちょっと納得がいかない。

1999年の夏休み (角川ルビー文庫)

1999年の夏休み (角川ルビー文庫)