「1999年の夏休み」(岸田理生)
ずっと古本屋を探し続けて、ようやく Amazon で購入。
原案となった「トーマの心臓」とはまったく別の物語なのはもちろんだけど、映画とも微妙に構造がちがっている。
特に薫が直人に告白するっていうプロットは、映画になくてすごくおもしろかったので、もうちょっと大切に育ててほしかったところ。全体的にシーンが短くて寸足らずな感じなんだけど、この部分を育てれば後半の物語の柱になったんじゃないかしら。
あと、最後の方で薫の母親が出てきたのはちょっと納得がいかない。
- 作者: 岸田理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1992/11
- メディア: 文庫
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