「満洲鉄道まぼろし旅行」(川村湊)

昭和12年満州を旅する仮想旅行記。大連、旅順、奉天、新京、哈爾浜、斉斉哈爾、満州里、はてはノモンハンまで。

当時の写真や、切符、観光案内、絵はがき、各種パンフレットがふんだんにならべられていて、遊び心いっぱいの本。しかも、とてもまねできないような豪華な旅だし。

読んでしまうのがおしくて、すっかり時間がかかってしまった。文庫版でなく単行本で購入したのは正解だったわ。

さいごのノモンハンのページをよんでいて気づいたんだけど、満州って(すくなくとも当時の日本人にとっては)広大な大陸の夢で、だからこの本もなんだか夢の中にいるような雰囲気なのかもしれない。

満洲鉄道まぼろし旅行

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