「宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ」(佐藤俊哉)

医療統計について何もしらないひとが、医療統計がどんなことやってるのかおおざっぱなイメージをつかむにはいい本かも。基礎的な知識をみにつけようっていうのなら、他の本を読むべき。

読んでておもったのは医療統計とか疫学っていうのはことさら勘違いをおこしやすい分野ではないかということ。ふだんから数値のあつかいになれている理系の人間でも、目的にたいして利用すべき指標だとか、数値の解釈のしかただとかが、よく注意しないとすぐ間違ってしまいそう。疫学の結果にかんする(外野の)論争がよくおきるのはこのあたりが原因かしら。

それにしても、高度に文明を発達させたリス型宇宙人が地球を征服するために医療統計を学びにくるっていう設定はあまりにも不可解だわ。

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114))

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114))