昭和の日

なんだか知らないうちにこっそりと「みどりの日」を「昭和の日」に変更する祝日法改正案が内閣委員会を通ったのこと。

かの明治大帝とてその諡号を冠する祝日をもたないものを、 「昭和の日」推進国民ネットワークのいう「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という「趣旨」を読んでも何がなにやらさっぱり。

それなら「万難の時を経て近代国家への変貌を遂げた明治の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という趣旨で「明治の日」にすればいいし、「その治世を尭・舜ともならび称された醍醐天皇の御代を顧み、国の将来に思いをいたす」という趣旨で「延喜の日」とか、「困難な改革を遂行し国難を排した時代を顧み、国の将来に思いをいたす」「大化の日」とか、「諸国を平らかとし日本国の礎をきずいた時代を顧み、国家の将来に思いをいたす」「神武の日」(笑)とか云って、いっそのこと歴代の帝の天長節も全部祝日にしてしまえばいいのに(とくに「延喜の日」とかあったらすごく楽しそう)。