明日で一年

ニュース映像で同時テロの実行者たちの当日にいたるまでの奇跡について見る。でも、いまさらながら、彼らが当然のように犯罪者として描かれていることにすこしたじろいでしまう。

合衆国政府が強調するようにあれが『戦争』であったのならば、彼らはやはり勇敢な兵士であったのではないのか。民間人を無差別に殺戮したことが犯罪だと云い立てられたって、近代に行われてきた戦争の形を考えればいまさらあまりに白々しい。

あれを犯罪だったと云うのなら、『勇敢な兵士』もやはり『卑劣な犯罪者』にすぎないことを、どんなものであれ所詮、人は『正義』のためにしか大量殺戮を行えないことを覚えておかなきゃならないと思う。

国家という機構が「地球より重い」という命を奪える根拠が、私にはまだよくわからないのです。