音と意味との間で

昨日、いきおいで「ナ形容詞」って書いてしまったんだけど、よく考えたら断定詞の連体形よね。

ただ日本語の場合、単語とその品詞っていうのはその活用形に比べて統語的にはあまり重要じゃない(と私は思い込んでいる)ので、「名詞 + ナ(断定詞連体形)」と「〜ナ(ナ形容詞)」という形で比べれば両者の後接する被修飾語への機能は同等で形態も同じだし、そんなに厳密に区別する必要はないんじゃないかしら(って暴論?)。

でも、考えてみればこのあたりってやっぱり「形態素」と「単語」の認定にかかわる問題で、単語を本当に「文の形成にあたって自立する最小の要素」(仁田義雄)とみるのなら、上で書いたみたいな立場もありだと思うし、もっと形態素形態素、単語は単語とはっきり分離した品詞体系を考えていいと思うんだけど(ってそんなに簡単なことではもちろんないけど)。