月桂冠の酒はみりんかと思うぐらい甘くて閉口する。
手術も無事終り、執刀医に摘出した腫瘍を見せてもらう。700グラムもあったそれは、ぱっとみには何だか大きな三枚肉のかたまりみたいで、それが躰内に不要なものとして存在していたというのがひどく不思議だった。
手術がたてこんでいたとかで、予定の時間がどんどん遅れていく。始まってからもあらかじめ聞いていたよりも長くかかっている。不安な感じはあんまりしないのだけれど、これで何かあったら、ああ、やっぱりと思うんだろうとか考えながら、結局 6時間近くずっ…
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