平和宇宙戦艦?
なんか話題になってた「平和宇宙戦艦」の文書(PDF)を読んでみた。まあ、いろいろぶっとんでるけど、気になったところをちょっと。
その上、スペースシャトルのようにロケットの背中に乗せると、ロケット本体の断熱材や、宇宙船自身の耐熱タイルが剥離して、ロケット本体を損傷させ、結果として宇宙船をも傷つけることになる。
こういう勘違いをしてるひとっておおいのかしら。スペースシャトルの腹側(?)にあるおおきいアレはロケットじゃなくてたんなる燃料タンクで、ロケットエンジンはシャトルのうしろについてるんだけど。それともタンクの横についてる固体ロケットブースタを本体だとおもってるのかしら。
従来のロケットは、化学推進剤を燃焼させて本体を地球重力に逆らって押し上げている訳だが、この押し上げている時間が長ければ長いほど高性能なロケットと言える。そしてこの押し上げる力を「比推力」と呼んで、その単位を秒で表している。
現在の大型ロケットの比推力は400秒から450秒位 (6〜7分) 続くが、この間に大気圏を突破している。
比推力と燃焼時間はべつものだから。たしかに比推力の単位は秒だけど「推力(N)÷推進剤流量(kg/s)÷重力加速度(m/s^2)」で秒なわけだし。ちなみに H-IIA の1段目エンジン LE-7A の比推力は430-440秒で燃焼時間は約390秒。
ほかにもアメリカが月までの軌道エレベータが計画中とか、宇宙機が地球を周回する軌道にのるまでの過程をまったく理解できていなくてふつうの航空機の延長だとおもってるとか根本的におかしいとこばかりなんで、こんなこまかいとこを気にしてもしかたないんだけど。