面積あたり

時事通信の記事より。

医師数、東京は茨城の4.5倍=地域間の偏在是正が課題−財務省試算

(中略) 試算は06年度の都道府県別の人口と面積当たりの医師数を、全国平均を1として指数化。これを地方交付税の配分方法を参考に、人口、面積指数が9対1となるよう総合指数を算定した。

なんで厚労省じゃなくて財務省なのとか、9対1ってその数字の根拠は何とか、その指数は足すんじゃなくてかけた方が適切なんじゃないとか、つっこみたいところはいくつかあるんだけど、きょうの主題は「面積当たりの医師数」というところ。

この文脈だと患者側からみてるので、「面積当たりの医師数」はざっくり云って治療を受けるために必要な手間≒移動距離みたいなものをあらわそうとしているのだとおもうんだけど、それならば面積じゃなくて面積の平方根をつかう方が妥当なんじゃないかしら。厳密な意味づけはむずかしいけど、すくなくとも面積のままじゃ次元があわない。

まあ、どちらにしても順位はかわらないけど、指標の分散はちいさくなるはず。

追記

よくかんがえたら、治療をうけるための平均移動距離みたいな指標にするには、面積の平方根を医師数でわらないといけないんだった。

で、その指標に治療の手厚さの指標(たぶん)である人口あたりの医師数をかけ算すると、(医師数÷人口)×(面積の平方根÷医師数) = (面積の平方根÷人口) って医師数関係ないし。

っていうのはウソで、治療の受けやすさみたいなものを指標にしないといけないので、平均移動距離の逆数で (医師数÷面積の平方根) ってするのが正解。