こんなんでいいの?

学校で動物を飼育した経験が、電車で高齢者に席を譲るなど子どもの社会性を育む――。そんな傾向が、小学生を対象にした無藤隆・お茶の水女子大客員教授らの調査で明らかになった。

とかいう朝日新聞の記事なんだけど、調査内容をみると評価方法がかなりあやしげ。

当初、「あり群」は2.01点、「なし群」は1.98だった。これが1年後、「あり群」は2.10点に上昇。一方の「なし群」は1.97点に下がった。家庭で動物飼育の経験がない児童に絞って1年後の点数をみると「あり群」(2.17)と「なし群」(2.00)の差はさらに顕著だった。

顕著? とかおもうけど、サンプル数795人ということで数値の差はまあぎりぎり有意ってことなのかしら。でも、その数値の出し方が、そもそもこんなかんじ。

「社会的態度」をみるため「バスや電車でお年寄りやけが人に席を譲る」「気持ちの落ち込んだ友達に電話したり手紙を出したりする」など10項目について質問。「きっとそうする」「する」「しないかもしれない」「しない」から答えを選んでもらい、各段階に4〜1点をつけ、平均点を比べた。

こんなものを単に平均をとったところで、意味のあるような差分になるとはおもえないんだけど。尺度の線形性なさそうだし。

あっち方面の業界はこんなやりかたでも通用するってことなのかしら。まさかこんなのばっかりだったらヤダな(怖)