ASTRO-EII/M-Vロケット6号機の打上げ時期の延期について

SRB-Aの改良に人的資源を集中させる必要が生じたことから、M-Vロケット6号機の射場作業の開始を当面延期する

2005年のできるだけ早期の打ち上げを目指すとのことだけど、本来まったく無関係な旧 NASDA H-IIA と旧 ISAS M-V がお互い最悪の形で影響を及ぼしあうこの状況。三機関統合で作業の効率化どころか悪くなる一方じゃない?

「はくちょう」「てんま」「ぎんが」「あすか」と世界最先端の成果をあげてきた日本のX線天文衛星の後継として、2001年に再突入した「あすか」以来これ以上の空白をつくらないためにも、早い打ち上げが望まれていたのにさらに延期なんて。ただでも常に世界最先端を狙う宇宙科学研究本部(旧ISAS)のミッションは最先端であるだけに、遅れれば遅れるほどミッションの存在意義がなくなってしまうぐらい陳腐化してしまうというのに。

JAXA 発足から一年。三機関統合でよくなったことなんて一つもなかったという関係者の言葉を誰が受け止められるんだろうか。いったい、いつまでこんな状況が続くんだろう。